2019年07月15日
3-3 大豆は万能ではない
若杉友子(食養指導者)の本をみていたら「大豆と大豆製品は体によくない!」とあった。もっとも食べ過ぎはよくないという意味だが(『若杉友子の「一汁一菜」医者いらずの食生活』)。
10年ほど前の私なら、これを見たら「何で」と思っただろう。しかし、その後、冷え症から病気になった人にたくさん出会い、冷え症の原因をてっていして調べているうちに大豆・大豆製品(みそ・しょうゆを除く)の取りすぎも病気の原因になることを知った。大豆は陰性食品である。大豆も万能ではない。
私の出会った事例を紹介しておこう。
1.ある50代の女性は豆腐と豆乳を毎日とっていた。そのためか玄米食なのに冷え症だという。ある年、重いカゼをひいた。通常、玄米食者のカゼは軽い。
2.ある60代の女性は大豆の煮豆を意識して食べている、と聞いていた。それなのに重病になった。私は「なぜ」と思ったが、体が冷えていたせいもあったのか。
3.ある60代の男性は腰痛だった。かれは毎日豆乳をたくさん飲んでいた。
どうして大豆・大豆製品をたくさん食べる人がいるのか。マスコミから流れてくる「大豆はタンパク質が豊富」「イソフラボンが取れる」「大豆タンパクをとると筋肉がつく」といった情報のためかと思う。
ここで、私があとの2つについてコメントはできない。しっかり勉強していないから。でも、それを肯定しても大豆・大豆製品を取りすぎてはいけないのである。陰性食品だから。
小倉重成(医師)は次のように書いている。
「大豆は良質の蛋白源なので大豆そのものを一勺(しゃく)摂るだけで十分である。豆腐類、納豆、湯葉などの加工品は何故か永く食べると貧血を起こすので、なるべく控え目にする」(一勺は10の1合、『自然治癒力を活かせ』)
では、大豆・大豆製品はどのくらい食べるべきなのか。
私は2-1の(参考)で森下敬一(医師)が1週間分の献立を示していると紹介した(『クスリをいっさい使わないで病気を治す本』三笠書房の知的生きかた文庫)。ここには、3週間分の食事(1日昼食、夕食の2食、計42食)のメニューがでている。それによると、大豆製品(豆腐、納豆、ゆば、大豆もやし)は計7回で、食卓に上がるのは3日(6食)に1回である。ひとつの参考になるかと思う。
kenko7007 at 16:10│Comments(0)│食事法 各論