2019年07月07日
3-7 白砂糖は恐い
恐いのは白砂糖であって黒砂糖ではない。白砂糖は虫歯を作るので、だれもが良くないと知っている。でも、白砂糖はガンをも起こすと聞くと、「本当か」と思う人が多いのではないか。
白砂糖について大浦孝秋(食養家、1894~1979)の1972年の解説を紹介しておこう。
「黒砂糖のうちは、その中にビタミンやミネラルを豊富に含んでおり、少量を用いれば栄養となるものを、精製して純度を高くしていくと、もはや食品といえない”薬品”となってくる。それが身体に毒となって数々の副作用をもたらす。そして、人間の生命は加速度的に蝕(むしば)まれていくのである。虫歯・近視・ノイローゼ・胃弱・アレルギー体質などは砂糖の過食で身体からカルシュウムが奪い去られた結果であり、動脈硬化・高血圧・癌・糖尿病などが白砂糖の多食でおこることは医者も認めている」(甲田光雄『白砂糖の害は恐ろしい』所収)
くり返すがダメなのは白砂糖である。砂糖には黒砂糖、きび砂糖、てんさい糖、三温糖、白砂糖がある。このうち、前の3つは未精白でカルシュウムや鉄分などを含んでいる。いっぽう、三温糖、白砂糖は不純物(ミネラルなど)をほぼ完全にとりさってある。
大浦は、いまから45年以上前に、白砂糖の多食とガンの関係を指摘していた。いまでは、ガンの原因の第一は肉ではなく白砂糖とする食養家や医者が何人もいる。
白砂糖は知らずのうちに体に入ってくる。清涼飲料水、料理、お菓子などから。とりあえず、コーヒーなどはブラック(白砂糖ぬき)で飲むようにし、料理に砂糖を入れない工夫をすべきだ。
でも、白砂糖をいっさい取らないというのは現実的でない。
白砂糖入りのものを食べたときは、他のものを食べて白砂糖のマイナスを消せばよい。これについて二人のアドバイスを紹介しておこう。
千坂諭紀夫(食養家)は、著書のなかで「甘いものを……食べるときは陽性・アルカリ性を摂って中和すると、体に悪影響が残らなくなります」と言い、玄米、ダイコン、ニンジン、梅干し、みそ・しょう油、黒ゴマ、番茶、ウーロン茶などを勧めている。
五十嵐敏明(漢方薬局、食養家)は「砂糖は使わないこと、どうしてもやめられない人は、きんちと食事をした後なら少量は良い。コーヒーなど、大量の砂糖混入物は一切やめて無糖に変える」と書いている(『病気は基から断たなきゃ』)。
kenko7007 at 00:02│Comments(0)│食事法 各論