3-10 「タンパク質を取れ」に警戒を3-8 葉緑素は良い血液をつくる

2019年07月03日

3-9 酵素に注目を

 酵素は「生体の営む化学反応の触媒となるタンパク質」である。営む化学反応とは消化や吸収といったことである。これが体内で行われるとき酵素が必要となる。人体には3千種の酵素があり、一つの酵素は一つだけの反応で触媒の役割をはたす。

 食養法では「酵素」を解説している指導者はあまりいない。ただ、私は当初から酵素を少し意識していた。1976年に勉強をはじめたとき、鈴木弘一(医師)の『自然食と玄米酵素』という本に出会ったからだ。ここには玄米菜食と米ぬか発酵食品の解説がのっていた。
 つぎは2003年である。この年に私は集中的に勉強したが、鶴見隆史(医師)が酵素の大切さを強調していた。

 酵素がなければ消化も吸収もできない。体内で作られるものもあるが、体外から即ち食べ物から酵素をとることも大切だ。
 酵素は物質としてはタンパク質で、熱に弱く70度位でほとんど壊(こわ)れてしまう。そのため、生のもの(生の野菜や生の肉など)だけからしかとれない。ただ、いったん加熱したものでも発酵させれば酵素が生まれる。味噌、しょう油、漬け物、梅干し、納豆、かつお節など、日本には発酵食品がたくさんある。
 
 酵素は健康食品からもとれる。酵素の豊富な健康食品は、特定の1~2種類の穀物や果物を発酵させたもので、形は粉末や顆粒である。ここには、デンプンを分解するアミラーゼやタンパク質を分解するプロテアーゼも入っている(すべての製品にかどうかは不明)。
 
 私はこの種の酵素食品を40年ほど食べてきた。ただ、当初の25年間は、玄米食のできない旅行中や美食のときだけだった。そのため効果はあまり実感できなかった。ここ16年ほどは酵素食品の普及販売をしている。そのため、毎日食べ、私と客の状況を観察している。結論をいうと、玄米食をしている人でさえ、常時とると、一段、体調が向上する。なお、先の製品といま食べているものはほぼ同等のようだ。ただ、この種の製品すべてが同じレベルかどうかは私には分からない。

 私がみたところ、食生活改善で病気治しをしている有力な食養家や医者の多くは、酵素健康食品を取り入れている。

(参考)○○酵素といった名前の健康食品が数多く売られている。このうち液体のものは、発酵の過程でビタミン・ミネラルが豊富となっており体内の活性を高めるもののようだ。ただ、液体の酵素には酵素自体はあまり含まれておらず、デンプンを分解するアミラーゼもないという。酵素が豊富な粉末・顆粒のものとは別な目的の製品である。



kenko7007 at 00:02│Comments(0)食事法 各論 

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