2019年06月26日
4-4 玄米も薬には勝てない
現代の日本人は食生活を正さないと健康になれない。ただ、もう一つの課題がある。それは、薬(化学薬剤)の使用を最小限にすることだ。
この節で言いたいことは、どんなに良い食生活をしていても、薬には勝てませんよ、つまり、健康になれませんよ、ということだ。それは、薬の副作用のためである。
薬(化学薬剤)とは何なのか。それは、化学的に合成された単一成分の物質である。薬は自然界にないもので、人間にとっては異物で、うまく処理できない。そのため副作用がでたり免疫力が下がったりする。
薬は一時的に血圧を下げたりガンの腫瘍を小さくする。しかし、高血圧やガンという病気を治すことはない。あくまで対症療法(一時的・応急的措置)である。
私は玄米菜食に切りかえたとき、薬のことも勉強した。そのため、皆無に近いほど薬を飲んでこなかったので、薬の害にあったことはなく知識も十分でなかった。ただ、ここ数年は害を学び縁のあった人に伝えている。
これにはきっかけがあった。東日本大震災(2011)の前年の2つの事例である。
ひとつは60代の男性で、ある日突然脳梗塞になり言語障害がのこった。家族によると何種類もの薬を飲んでおり、それが原因とのことだった。
つぎは高齢の女性である。彼女はひとつの薬だけだったが、その副作用で重い後遺症がのこった。親族の話である。
この二人は玄米を取り入れ、それなりの食生活をしていて元気だった。でも薬には勝てなかった。なお、二人の病気を副作用だと判定したのは医者のようだ。
この後、私が周辺の人を観察していると、良い食生活をしているのに70代で重い病気になったり亡くなった人たちが、薬の常用者であることに気がついた。
ここ2~3年、私は、縁のあった方に安保徹(医師)と石原結實(医師)の薬の見方を紹介している(『病気が逃げ出す生き方』)。ごく一部を紹介しておこう。
安保 徹
「薬は一生懸命に飲んでいても病気が治ることはありません。あまりに症状がひどい場合は1~2週間飲み続けることはありえますが、半年も一年も対症療法の薬を飲むというのは、明らかにおかしいことです」
石原結實
「必要な時にパッと使ってパッとやめる。これが薬の本当の使い方だと思いますね。薬という異物を最終的に解毒しなければならない肝臓や腎臓がやられてしまいますからね」
近年、週刊誌を中心に薬の記事が多いが、薬の弊害が多いことの反映といえよう。
(参考)
後藤邦汎(くにひろ、食養家)は、彼のクリニックにきたガン患者の食生活歴を観察し集計結果を公表した。それによると、ガンの要因は、薬害が一位、以下、手術、甘党、肉・牛乳である(『もうガンはコワクない』)。なお、後藤は、薬害をガンの主因とみることは、後藤が言い始めたことはではなく、他に同じ見解の人がいると書いている。
kenko7007 at 00:00│Comments(0)│食事法 終章