2019年07月28日
2-5 動物性食品の比率は
食養法はおおまかにいうと菜食である。菜食の菜は野菜で、主食は玄米(又は未精白穀物)、副食は野菜を主とするのが食養法である。
では食養法の指導者は、動物性食品はどのくらい食べるべきとしているのだろうか。
私は2-1で、動物性食品は食事全体の5~15%くらいと書いた。多くの指導者たちは、このくらいが良いとしている。
なぜ、動物性食品をたくさん食べてはいけないのか。ここでは動物性食品を肉と表現して解説していく。
・肉は腸の中で腐りやすい
肉は穀物や野菜にくらべて腐りやすい。これは体の中に入っても同じである。人間の体温は36.5度位、食べてから便として出るまで、通常、24時間以上かかる。この間、肉は腸で腐敗する。そして有毒ガスを出し、それが腸から血液の中に入る。
・肉は便秘につながる
肉には食物繊維が少ない。そのため肉食過多になると便秘がちになる。便秘になるとたまった便から有毒ガスが体内に入り込む。
・肉食過多は陽性体質になる
肉は陽性食品である。肉食過多だと陽性体質になりすぎ諸病のもととなる。
では、肉食はゼロがよいのだろうか。
多くの食養法の指導者たちは肉食ゼロは勧めていない。それは、肉食は陽性食品で体を暖めるし、ビタミンB12など肉食でないととりにくい成分がある、といったところだろうか。
いっぽう、食養法の実践者のなかには、動物性食品を「できるだけとらない」「まったくとらない」といった人たちもいる。
でも、私はこれは不自然だと思っている。それでは十分な健康が得られないと思うからだ。人間は、過去、長い間、多少の動物性食品をとってきた。また、歯の構成も永久歯28本のうち4本(約14%)は犬歯である。犬歯は肉などをかみ切る歯である。人間は多少の動物性食品を食べる動物なのである。
kenko7007 at 00:43│Comments(0)│食事法 総論