2019年07月25日
2-6 副食は少なめに
「おかず食いは健康になれない」と言う人に出会うことがある。ことわざのようだが、ことわざ辞典には出てこない。準ことわざくらいであろうか。
2-1に書いたように食養法では、おおまかにいって副食が主食より多くなってはいけない。主食と副食の比率は、主食を玄米にするか未精白穀物にするかで変わってくる。玄米なら副食は主食の3分の1でよいとする指導者が多い。いっぽう7分搗 (つ)き米なら主食と副食はほぼ同量くらいであろうか。
なぜ副食が多くてはいけないのか。二人の指導者の意見を紹介しておく。
・長岡由憲(医師)
「副食を多くすると、自分の好きな食品を多く食べる傾向になります。そうすると栄養のバランスがもっと崩れることになります」(『新食養療法』)
・東城百合子(食養指導者)
「ご飯を食べないで副食をたくさん食べる人に肥満が多いのは、胚芽のついた穀類は細胞に弾力と活力を与えるため体がしまるのに対して、副食が多くなると水分やカリウムなどが多くなって、細胞がふくれてふけやいすからです。それに酒や砂糖を使った甘いものが多くなると、いっそうふやけてしまうのです」(『食生活が人生を変える』)
別な視点から、副食が多くては危険な理由を紹介しておこう。
今、テレビや新聞・雑誌からどんどん健康情報がでてくる。「野菜をたくさん食べよう」「大豆を毎日食べよう」「酢をとろう」「青魚がよい」などいろいろである。しかし、これを受け入れると大変なことになることがある。体が陰や陽にかたむきすぎてしまうことなどのためだ。こんなとき、「副食は少なめに」の習慣が身についていれば、野菜、大豆、酢、青魚などを食べすぎることはない。そのためマスコミ健康情報からの被害を最小限にすますことができる。
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kenko7007 at 00:54│Comments(0)│食事法 総論