2019年07月16日
3-2 果物は体を冷やす
果物は体を冷やす性質が強い。いま、日本ではたくさんの果物が年中食べられている。私は多くの人を冷え症にした第一の食べ物は果物だと思っている。
私がからんだ2つの実話を紹介しておこう。
まず、A(70代女性)との会話である。
A「これから妹(B)の見舞いを行くが果物をもっていく(バナナを示して)」
私「ダメですよ。妹さんの病気に体を冷やす果物は厳禁ですよ」
A「そういえばそうでしたね。ではこのバナナはあなたにあげます」
私は、以前からBの病名などは聞いていた。
つぎは、私の相談相手の栄養士Mとの会話である。
私「友人の奥さんがめまいですがワンポイントアドバイスをおねがいします」
M「トマトやナスの取りすぎに注意してください」
Mも私も食養の専門家である。二人ともめまいは冷え症の人に多く、果物の取りすぎはよくないと知っている。それを前提にしての会話である。Mは「果物はもちろ ん」を省略してトマト、ナスといったのだ。トマトやナスは果物と同じくらい体を冷やすが、それで冷え症になっている人が多いようだ。
果物についての格言を紹介しておこう。
日本の格言から
「なり木のある家は病人が絶えない」
「イチジクの木を植えると死に絶える」
「秋ナスは嫁に食わすな」(嫁の体を冷やすから)
肉食の多い欧米の格言から
「食後の果物は黄金の値打ちがある」(果物は陽性食品の肉食の害を消すから)
森下敬一(医師)の一文も紹介しておく。
「果物は、成分組成の特性によって、生野菜の作用を強調した姿で現わす。したがって、陰性体質者は極力控え、陽性体質者は多めに摂ってよい」(『クスリをいっさい使わないで、ガンを防ぎ、治す本』)
(参考)
1.あるリウマチ患者は食養指導者から「果物は一日にあなたのげんこつ一個ほどにしてください」と言われた。私は、冷え気味の人はこの位の量にとどめ、それ以外の人はもう少し多めでもよいかと思っている。
2.果物に塩をつけて食べると冷え防止になる。「醤油をつけて」という指導者もいる。
kenko7007 at 20:34│Comments(0)│食事法 各論